旧暦を使わなくなっても、昔からの呼び習わしはそのままで
12月31日が「大晦日」という不思議。
「晦日」は、そもそも「三十日」と書いて「みそか」。
一年の最後の「三十日」だから「大晦日」なわけで・・・。
31日というのが存在しなかった旧暦での言い方が
そのまま残ってしまって、妙な感じです。
それを言うなら、「三日月」もそうだし(三日でなくても三日月が出る)、
月の運行を無視した暦を使いながら
昔の「月」を読む言い方はそのまま残しているものだから
ある意味、どこかほんの少し(もう切れそうなほどに細い糸のような)だけ
生活の中に、「月」が残されていて
ほのかに胸が温かくはなります。
上弦や下弦、有明はふだん使いませんが
風流な感じが今もありますね。
つごもり(月隠り)なんかは、もっと使いませんが
「大つごもり」の方が、大晦日より好きかな。
ただ、やっぱり「大つごもり」というときは
月が隠れていてほしいので、旧暦に合わせて使いたいです。
だから、明日は「大晦日」とは言っても、「大つごのり」とは言いたくないですね。
「月」と言葉がピッタリと合っていく・・・そんな日は来るのかな?
暦の話だけではなくてね。
なんにせよ、明日は大晦日。
昨日は窓拭きやら、電気のカサやらを掃除して
今日はいろいろ買い物をしてきました。
おせち料理と言っても、たいしたものは作りませんが
それなりに、正月らしいものは用意しようかなと思っています。
今夜から黒豆はつけておくことにしましょう。