手作り

せっけんを手作りし始めてから、簡単な(手軽に作れる)コスメも手作りするようになりました。

そういうのに凝り出すと、いろんな本やネットの情報から得たハウツーを

手当たり次第というわけではありませんが、気持ち的には吟味しつつ

でも、自分でやってみるまでは、良いやら悪いやらの判断もつかないものですから

とにかく、「これ、いけそう」という直感と経験者の意見を頼りに、自分の肌を実験台にして

試してきました。

 

そんな中で、わかってきたことの一つは

「手作りならいいってもんじゃない」ということでした。

 

ああ、良い悪いっていうのは少し違います。

私にとって楽しいかどうか・・・とか

私が気分よくいられるかどうか・・・というところの問題です。

 

プロ並の出来上がりとかは目指していないし、そんなものができたとしても

多分、私は満足できない。

何を作るか・・・とか、どんなものを作るかということよりも

もっと大事なことは

私と物たち(素材)との関係なのです。

素材が受け入れてくれる私であること

私を受け入れた素材たちが、私を受け入れたことによって、どんな変化を見せるのかということ

その変化に要する時間を作っていくということ

私と物たちとで作り上げた時間が、私の隙間を埋めていくような感覚。

 

全然うまく説明できませんが、こういうことを始める前は思いもつかなかったことが

自然とわかってきたのです。

それまでだって、料理は毎日当たり前のように作っていたし、

裁縫も、好きだからけっこうやっていたのだけれど

そんな風な感覚を持ったことはあまりありませんでした。

今は、どんなものを作るときにも、その一種独特の感覚があります。

ありがたいことです。