梅待ち

先週の土曜に梅を届けてもらいました。

前から(知り合いの梅農家さんに)頼んであった梅ですが、

今年は梅雨に入ってから雨がなかなか降らなくて

遅くなっているとのことで、

ようやく雨も降り、これから忙しくなると言ってました。

 

青梅(ジュース用4kg)はすぐに漬けて

梅干用は、月曜に半分(5kg)だけ、熟したのを選って漬けました。

残りの5kg余りは、しっかり黄熟するのを待ち、

明日漬ける予定。

 

家の中は熟した梅の匂いが充満していて、庭にまで漏れ出しています。

 

漬けてからも、ジュース用ならエキスが砂糖に溶け切るまで待ち、

梅干用なら、梅酢が上がって土用干し(今年も土用には干せそうにない。盆までには干したい。)まで瓶の中の様子を見い見いしながら待ちます。

 

ジュースも梅干も、最後の仕上げまでけっこう手間ひまかかります。

漬けたら終わりじゃありません(笑)。

その分、味は格別ですね。

どこにも売っていません。買いたくても買えません。

 

自分ちで漬けた梅干は、梅の香りがずっと(一年でも二年でも)するのですよ。

当たり前って思うかもしれませんが、お店に売ってある梅干は

どんなに高級で高価であっても、あの「梅そのものの香り」はありません。

嗅いだことのない人にはちょっと想像つきにくいとは思いますが

あの、すっぱそうな梅干の匂いのことではありません。

 

そんなわけで、今年も手間を惜しまず梅三昧の梅雨を迎えています。

 

梅の、実るのを待ち、熟すのを待ち、漬かるのを待ち

梅雨明け土用を待ち・・・

三日三晩干して、干しあがりを待ち

そうして出来た梅干は、瓶のなかで梅の香りを保ち続ける・・・

その香りは、梅がずっと生き続けている証のようにも思います。

 

梅雨は、いろんな意味で

『梅を待つ』季節と言えます。